高等学校における生徒の能力・適正,進路志望等に対応した教育内容,指導方法等の研究開発について-043/82page

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領域 調査項目 A B2 B1 C2 C1
はなす
きく
内容を適切にくみたてて話す      
判断して聞く能力      
理解して聞く能力      
よむ 作者の意図が表現にどういかされているか      
語句の意味を文脈の中でとらえる      
文脈によって語句を使いわける能力      
かく 事実や意見を正確にかく能力      
きまり 助詞・助動詞の用法      
よむ 同じ字の二通り以上の音のよみわけ        
むく かなづかいを正しく使える能力        
よむ 指示語の内容をとらえる        
文学的文章を読む能力        
はなす
きく
正確にききとる能力      

この表をみると,

ア 学校によって,指導を必要とする能力は異なる。

イ 学力テストの平均点が高い学校の指導を必要とする能力は,主として「書く」ことの基礎的なことが大部分である。

ウ 学力テストの平均点が低くなるにつれて,「読む」,「書く」,「聞く・話す」,「ことばのきまり」と全領域にかけて指導を必要とする能力があらわれている。

エ 漢字を書くこと,文をつづることはどの学校にとっても指導を必要とする能力となっている。

オ 調査校すべてにその指導を必要としてとり出された「敬語を使いこなす能力」をはじめとして,実際の体験を通して身につけさせることが有効な能力が,とくに「聞く・話す」分野に多くあらわれている。力「読む」「書く」分野て,総合的な学習の中で身についたり,読書生活の中で身についたりする能力か,学力テストの平均点の低い方の学校に指導を必要とするものとしてあらわれている。

ということがいえる。

要するに,高等学校の国語科教育が基礎として入学後の生徒に指導すべき事項として,この表にあらわれた項目を考えることができよう。すなわち,

言語要素的なものとして

1 漢字を書く力

2 同じ字の二通り以上の音を読みわける力

3 かなづかい,送りがなを正しく使える力

4 句読点などの表記上の符号を適切に使用できる力助詞,助動詞を正しく使う力

5 品詞を見わける力

6 活用形を指摘できる力

「聞く・話す」領域として

1 敬語を使いこなす力

2 場面や目的に応じて話す力

3 内容を適切に組みたてて話す力

4 正確に聞く力

5 理解して聞く力

6 判断して聞く力

「読む」領域として

1 文脈によって語句を使いわける力

2 語句の意味を文脈の中でとらえる力

3 指示語の指示内容をは握する力

4 文体の特徴に注意して読む力

5 段落相互の関係をは握する力

6 作者の意図が表現にどういかされているかを読む力

7 文学的文章を読む力

「書く」領域として

1 語句の照応を正しく書く力

2 きめられた字数で書く力


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