OHPの活用とTP制作の手びき-001/152page

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1 手びき書の利用にあたって

 
OHPはここ十数年の間に著しい普及をみ,本県においても,表-1のように高い保有率を示している。
  OHPの普及にともなってOHPの利用も活発になり,OHPやOHP教材について,また参考図書について本センターへの問い合わせも多く,研修講座の中にもTP作成の研修を入れるなど要望にこたえるよう配慮している。
  こうした中で,すでにOHPに関して,多くのすぐれた図書が出版されているが,教育センターでの講座用テキストとして,また,研修後先生方が手軽に利用できる手びき書として「OHPの活用とTP作成の手びき」を作成することになった。
項目/校種 保有率 1校平均保有数 1台当学級数
小学校 100% 6.8台 1.6学級
中学校 100 8.5 1.4
高等学校 100 5.0 3.7
養護教育諸学校 100 2.9 3.8

 表-1 0HPの保有状況 52年12月現在   
※1台当学級数=総学級数÷総保有数 

1.手びき書編集の趣旨

 OHPの利用も特定の先生の利用にとどまらず,多くの先生方が利用するようになってきた。そこで,利用するにあたって,「OHPはどのような使い方ができるのか」,「OHP教材をどのようにして製作・準備したらよいのか」,「OHP教材を授業の中でどこにどのように位置づけたらよいのか」などの問題点が指摘されるようになった。
  この手びき書は,これらの問題点を解決する手助けになるよう配慮し,その基礎となる事項を集め編集したものである。 

2.内容の構成

 上記の趣旨にもとづいて,この手びき書は大きくわけて「OHPについての理論」,「OHP教材製作の方法」そして「OHP教材の活用例」の3つの内容から構成されている。  OHPの理論としては,OHPのもつ特性や取り扱い上の留意点,さらにOHPの各種利用法について述べ,OHP教材製作については,製作に必要な材料・器具・製作方法について触れている。
  また,活用例では,OHP(TP)の活用の場・方法を単に羅列することを避け,教科,道徳,特別活動における活用の例として,指導過程の流れに即した活用法と,指導場面・指導内容に即した活用法にわけて取り上げ,具体的にTP例を示し,その活用のしかたにふれ,ひとつの例として記述している。そこで同じ教科での他の教材への応用も可能であり,また,他教科での同じような場面での活用も考えられる。 

3.用語,記号のみかた

  OHPに関する用語のなかには同じことがいろいろな用語で表現され,なかにはまぎらわしい用語もある。この手びき書ではこれらのうち一般的な用語を用い統一した。
  また,用語についての簡単な解説を巻末に資料として載せ,活用しやすいよう配慮している。  図表等については,次のように表示してある。

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