OHPの活用とTP制作の手びき-010/152page
OHPとスクリーンの間隔は,映像が十分に拡大されるようにはなす。(1.5m〜2m)
2)スクリーンの高さと傾き
スクリーンは,機体や教師のからだがじゃまにならないようにある程度の高さが必要である。しかし,高くしすぎると学習者の仰角が大きくなり,見にくくなる。一般に,下端の高さが,小学生では120cm程度,中学生では130cm程度がよい。
スクリーンを垂直につり下げたままの状態で,下の方から投映すると,映像は,上方が広がって下方がしぼんだ状態(キーストーン効果という)になる。また,OHPをスクリーンの斜め横の方に置いて投映した場合もゆがんだ映像になる。このような映像は,文字だけの場合にはがまんができるが図形学習のように形や大きさを正しくとらえさせる必要のある学習では不適当である。
正常な形の映像にするには,スクリーンの傾きを加減したり,OHPをスクリーンの真正面におくなどして,光軸がスクリーンに垂直になるように調整すればよい。
画像のゆがみとスクリーンと機体の関係 補正のしかた 図4 ゆがんだ面面とその補正のしかた
3)スクリーンと学習者の位置
スクリーンの映像は,近くの学習者には大きくはっきり見えていても,遠くにはなれるにつれて,小さくて見にくくなる。逆にスクリーンに近づき過ぎた場合にも,視角や仰角が大きくなり,見にくく疲れやす 図5 スクリーン幅と学習者の位置