OHPの活用とTP制作の手びき-019/152page
ができる。
○1回使ったものでも,消去すれば,他のクラスの指導に利用できる。
○記入したものを取り去ることにより学習のまとめの評価にも活用することができる。
(利用例)
○たんぽぽの花のつくり(図10)
・国語P.48木の冬ごし,P.50文の組み立て
・理科P.72光のすすみかた
・音楽P.82リズム伴奏
・特活P.137会議記録のとりかた図11 合成分解法の例(濃蚕の変化)
養蚕農家の変化とまゆのとれ高の変化を関連的にとらえさせる。4)合成分解法
オーバーレイ,成層法,重ね合わせ法などともいわれている。
マザーシート(元になるシート)に2枚以上の複数のシートを重ね合わせたりあるいは取りはずしたりしながら投映する方法である。
スライド映写機など各種投映機器があるが,資料を重ね合わせて投映できるのはOHPだけである。
重ね合わせ枚数はTPシート素材の透明度によって差があるが,シートを密着させた場合8枚ぐらいまで重ね合わせても明瞭な映像が得られるが,普通4枚ぐらいが適当である。
(特色)
○単純から複雑への合成,複雑から単純への分解をとおして事象と事象との関連とか,全体と部分,部分と全体との相互関係などをわかりやすく,また構造的に理解させることができる。
○すじみちを追って内容を理解させることができる。
(利用例)
・日本の農蚕の変化(図11)
・国語P.51文の組み立て
・社会P.60東南アジア
・理科P.77マグマの発生
・保体P.97腕立て閉脚とび
・英語P.119練習図12 平行移動法の例(断層)
平行移動用シートを動かし断層を示す5)移動法
移動表示法といわれ,OHPのステージ上に2枚あるいはそれ以上のシートを重ね合わせておき,そのなかの1枚のシートを移動させながら提示する方法で,その動かし方によって,平行移動法,回転移動法,対称移動法などに分けられる。
(特色)
○移動前と移動後との変化を動きをともなった形で提示することによって,具体的・直観的に事象を理解させることができる。