OHPの活用とTP制作の手びき-022/152page

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い,立体的表現が困難,解説などの記入ができない,などの短所を補ってくれる。
 (利用例)
・酸素をつくる実験装置(図17)
・算数.数学P.62いろいろのかたち
・音楽P.84ピーターと狼
 9)模型作動法
 機械・器具の平面模型を透明あるいは不透明材料で作成して,これをOHPのステージ上にのせて動かしながら,その構造とか機能等をわからせる方法である。
 (特色)
 ○動きがともなうので興味をさそう。
 ○適切な解説を加えながら実際に動かして提示できるので構造やしくみを理解しやすい。
 ○学習者の実態や指導のポイント等とにらみ合わせ,ゆっくり動かしたり,静止させてみるなど,そのときどきの要求によって任意に操作できる。

 (利用例)
・ノギス(図18)

 10)実物提示法
 実物投映法・即物投影法ともいわれ,OHPのステージ上に実物をのせ拡大投映する方法である。
 ここで用いる実物は一般には透明な材料でできているものがよいが,不透明な材料でできているものでもシルエットによって効果を発揮させることができる。
 (特色)
 ○実物そのものを投映するので,即物的でしかも直接的な指導や学習をおこなうことができる。
 ○教師による演示は,学習者の位置により正しく観察できないこともあるが,この方法を用いるとその欠点を補い学習の徹底をはかることができる。

 (利用例)
・ソロバン(図19)

 11)スライド投影法
 OHPのアクセサリーとして市販されているスライドアダプターを利用する。
 OHPのフレネルレンズのために光がしぼられてスライド面に当たるため光の利用率がよく,スライド投映ができる。

図18 模型作動法の例(模型ノギス)
 ノギスの使い方,目盛の読み方の指導
図19 実物提示法の例(ソロバン)
 底ぶたのないソロバンをステージにのせシルエットを利用して運珠の指導をする
図20 スライド投映法

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