OHPの活用とTP制作の手びき-023/152page

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 ただ,映像がやや小さく,また高熱のためスライドをいためることもあるので注意を要する。
 12)拡大投映法
 複写したものなどは小さすぎてそのまま使えない場合が多い。そこでTPの一部を拡大して投映する必要がある。
 そのような目的で市販されているものに,ワイドアダプター,トラペンルーペなどあるが,とつレンズを用いてもできる。
 13)垂直投映法
 OHPは実物提示の機能をもっている(P22実物提示法)が,試験管中の化学変化などの実験を投映する場合には,OHPをそのままでは使えない。そこでOHPを横だおしにして(タングステン映写ランプ使用のOHPはできない),光を天じょうに向け,それを45度に傾けた鏡でスクリーンへ投映する方法である。
 市販の装置としては,サイエンステーブルあるいはサイエンススタンドと呼ばれるものがある。
 このとき丸い容器では光の屈折のため見えにくいので角形の容器を使うとよい。(平角水そうに水を満し,この中に普通の試験管を入れて提示してもよい。)

 (利用例)
・技術・家庭P.105乳化作用

(2)資料の提示のくふう
 前節では資料の提示法と重複するところもあったが,OHPのいろいろの使い方を述べた。
 ここでは,これらの使い方を用いて資料を提示する際に,提示する目的を少しでも多く達成できるようにするための方法のいくつかを記述する。
 1)全体部分提示法
 マスキング法,表出法などともいわれ提示内容を不透明な紙などで被覆し,その被覆を一部分ずつ取り去って情報を提

図21 拡大投映法(とつレンズの利用)
図21 拡大投映法(とつレンズの利用)
図22 垂直投映法(サイエンステーブル利用)
図22 垂直投映法(サイエンステーブル利用)
図23 垂直投映用容器
図23 垂直投映用容器
図24 全体部分提示法の例
図24 全体部分提示法の例
 提示の必要のない部分を紙などで覆う

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