OHPの活用とTP制作の手びき-025/152page
4)指示法
ポインティング法ともいわれ,提示教材の一部を学習者に注目させるために,ステージ上のTPのその部分を指示棒などによって指示する方法である。
(特色)
○指導内容の重点,あるいは解説内容の順番などを示し,学習者の注意力を集中させることができる。
○スクリーン上をさすのではないため学習者に背をむけて指示しなくてもよい。(利用法)
・しきの考えかた(図27)5)フラッシュ法
文字,語句,短文,絵,図,表,数,数式等のTPを瞬間あるいは短時間投映して読み取り,見取って認知速度を速める練習,または記憶の強化に役立てる方法である。
手法としては,OHPの映写レンズの前を不透明体でおおうか,TP面を不透明体で被覆する動作の緩急の度によって行う。光源を点滅して行なってはいけない。光源ランプの寿命をはなはだしく縮めることになる。
(特色)
○瞬間的な映像の点滅によって,神経を刺激し,記憶・定着させることを効果的に促進することができる。
○学習者の注意力を一点に集中させることができる。(利用例)
・英語P.121単語のドリル図27 指示法の例(しきの考えかた)
説明しながら重点を指示棒でさし理解を高める。図28 フラッシュ法 4.TPの自作をどのようにすすめたらよいか
これまでOHPの特性や利用について述べてきたが,どんなにすばらしいOHPがあってもOHPを利用して提示する教材(資料)がなければ役に立たない。すなわちOHPを用いての教材(TPなど)の開発が大切になってくる。