密着板をかぶせ,圧力レバーを押し閃光スイッチを入れると原稿の文字や図が焼きつきTPができる。
原稿がうすいときは,2〜3回焼きつける。
TPシートとして使用するものは薄手のTPシートのほか,サランラップ,セロハン,ロールシートもよい。そのほか茶色に発色するシートやカラーのシートなどもある。
○赤外線使用方式
一般にドライコピーと云われているもので,原稿の上にTPフイルム(感熱フイルム)を重ねて複写機で赤外線を照射する。
4〜5秒でTPができる。 |
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図43 赤外線ランプ使用複写機 |
エ ドライフォト方式による作成法(D・S方式―デュアルスペクトラム方式ともいう。)
露光 |
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熱現像 |
・露光時間の選定をする。 |
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・中間紙とポジフイルムを合わせて熱現像する。 |
・原稿と中間紙(ピンク色)を重ねて(原稿と中間紙の膜面―カットされている部分を右上にする―を合わせる)複写機に入れて露光する。このとき中間紙は見かけ上変化がない。 |
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・ポジフイルム(TPシート)には無色透明,カラーなどの種類がある。また,いろいろの色に発色するものもある。 |
オ ファクシミリ方式による作成法
多くの学校に普及している謄写用原紙自動製版機(通称ファックス)を利用する方法である。
TP製作用の謄写用原紙を用いる。
印刷用の原紙とTPが同時にできる。 |
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図44 ファクシミリ方式による複写機の原理 |
5)写真による方法
写真法は原稿や原図を写真機で撮影し,そのフイルムを用いてリスフイルムに焼付けTP化する方法である。
この方法を用いると文字や絵を自由に拡大したり縮小することができ,画面の変色も少なく長期間使用することができる。しかし,写真技術や暗室施設が必要であり,カラー化が高価であるなどの欠点もある。
ア TP化するネガフイルムの作成