OHPの活用とTP制作の手びき-047/152page

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  ※ここでは,前の「とび出していきました。」と対応させ,お母さんにおいしい木の実をたべさせて,はやく元気になってほしいと願うことりの気持ちを感じとらせたい。

(2)個々の考えを検討するためのTP活用〈中学年〉

 三年生の後半の教材は,「文章を理解し,自分の立場からまとめてみること」を目標とするものである。そして,四年生の目標,「……文章を段落ごとに要約しながら読み,それぞれの段落の相互関係,段落と文章全体との関係などについて考えること」への橋渡しとしての教材である。
 ここでは,各段落の要点を書いた教材のTPカードをOHPのステージの上で操作しながら,段落相互の関係を話し合い,個々の児童の机上のカードのならべ方を検討する。そして,文章の要旨をまとめる学習活動をすすめていくことになる。
 以下,「木の冬ごし」東書3年下を例として,その扱い方をのべることにする。
 1)単元名「木の冬ごし」
 ア.単元の目標
 ○説明されていることがらを正しく読みとることができるようにする。

・だいじなことばや文をおさえて読み,段落ごとの要点をつかむこと。
・文と文との接続のしかたに注意して読むこと。
・説明されていることを,いくつかにまとめながら読むこと。

 イ.指導計画

第一次 単元を概観し,学習の計画を立てる。 1時間
第二次 「木の冬ごし」の全文をくわしく読み,「冬ごし」の様子を読みとらせる。 3時間
第三次 段落をいくつかのまとまりにまとめながら,文章の要旨をまとめさせる。 1時間(本時)
第四次 植物や動物の冬ごしのしかた等について他の資料で調べさせる。 2時間
第五次 ことばの練習と評価をする。 1時間

 ウ.本時の目標
 各段落の要点を書いたカードを操作することにより,段落をいくつかにまとめ,文章の要旨をまとめる。
 エ.学習過程
学習活動・内容 時間(分) 指導上の留意点 TPの活用
1.本時の学習のねらいについて話し合う。

2.説明されていること(段落)を,いくつかのまとまりにまとめる。
(1)机上に,各段落の要点を書いたカード10枚をいくつかのまとまりごとにならべる。

5

20

○要点は,カードにまとめておく。

 

○指示語に注意させたり,段落と段落の間につなぎことばを入れさせたりして,段落相互の関係に気づかせる
TP1,TP2,TP3,以下数枚

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