OHPの活用とTP制作の手びき-070/152page

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理科

1.理科の学習におけるOHPの活用

理科の授業において,OHPを活用する場合,たいせつなことは,できるだけ動く画面として提示し,子どもの興味,関心をよびおこすこと,子どもの思考活動を活発にし,新しい発想をうながすような構成をくふうすることである。
 探究の過程を重視する理科教育においては,次のような活用が考えられる。

・実験の計画,方法,観察のポイントを明確に提示し,共通理解をはかることができる。
・実験データの処理,グラフ化などの時,各班ごとにTPを作成させ,これを表示すると効果的である。
・考察の段階や仮説を立てる段階で,いろいろなモデルを有効に提示でき,討論や思考を活発にできる。
・実験の投影をくふうすることによって,演示実験に有効に使用できる。

 理科教育は,科学的思考を育てるという大きな目標がある。理科の学習におけるOHPの活用は,単に資料の提示にとどまらず,科学的思考を育てるためのくふうを忘れてはならない。

2.理科の指導過程に即した活用例

(1)小学校第5学年

 1)単元名 光の進みかた
 2)本時の題材と目標

ア 題材名 光の屈折
イ 目標 光が空気中から水中に進むとき,その境目で屈折したり反射したりすること,および屈折のしかたには一定のきまりがあることを理解させる。

 3)OHP活用のねらい
 この単元では,光の直進・屈折・反射などの現象を通して,光の存在や性質を理解し,光の法則性や本質に追っていくのがねらいである。したがって,教材のもつ意義や実験の方法を児童に明らかにさせたり,実験の結果をOHPを用いて示し,光の進みかたにおける共通性や相異点を明らかにさせることによって,理解を確かなものにすることができる。
 4)指導課程

時間
(分)
学習内容 指導過程 留意事項

 

1.学習課題の確認

 

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