OHPの活用とTP制作の手びき-084/152page
の構成要素)を理解して聴く。
ウ.音楽に関する知的理解〜楽譜,音楽理論,音楽史,作曲者,作品などを理解して聴く。
これまでの鑑賞指導の傾向は,ウを中心としたものが多く,音楽に付随する知的な学習になりがちであった。小・中学校ではア,イの領域を多く取り上げ,音楽の楽しさ,美しさなどの感動的な体験を通して,音楽愛好の心情を育て,進んで音楽を聴こうとする態度を養うことである。
1)オーケストラの楽器と音色(小学校)
題材 ピーターとおおかみ(プロコフィフ作曲)
ねらい オーケストラの楽器の音色や表現のおもしろさを音楽物語によって楽しく聴かせる。
TP 活用のし方・留意点
TP1-1
○物語の語りにしたがって,登場する人や動物と楽器の音色を聴き分けられるようにする ・TP1-1の人や動物をそれぞれマスキングしておき,語りの順にしたがって開き,切り抜きシート(楽器)を該当する人や動物の上に重ねる。 1)ピーター〜弦楽合奏 2)小鳥〜フルート 3)アヒル〜オーボエ 4)猫〜クラリネット 5)おじいさん〜バズーン 6)狼〜ホルン 7)狩人〜ティンパニ ・この部分を2.3度聴かせて,楽器の音色や旋律が聴き分けられるようにする。 ・できたらTPの全部のマスキングを開き切り抜きシートを重ねない状態にして,語りのない音楽を聴かせながら,人と動物,楽器をあてさせる。 ○本曲を聴く ・いろいろな楽器が物語によってどのように表現されているか味わって聴かせる。 ・音楽を聴きながらいろいろな場面を想像させる。 ○感想を述べ合う。