OHPの活用とTP制作の手びき-135/152page

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(2)中心資料
 1)TPの内容
オーバーレイ用
TP1 完成図

 2)TP利用の意図
 TP1は,資料の範読のあとで内容を確認させるために提示する。資料内容(事件)をは握させたあとで,筆者の心の動き,葛藤をTP1に重ねて提示する。(TP2)これは,考えるポイントを焦点化することを目的としている。
 TP1,2ともに,話の展開や問題点をすばやくつかませることをねらっている。それは,学習者ひとりひとりへじゅうぶん考えさせる時間を確保するということになるからである。
 3)資料の前半だけを提示して授業をする場合
 前記指導案とは別に,資料を全部一ぺんに提示せず,前半(筆者が不正をうちあけようか,それとも,黙っていようか,迷いに迷っているところまで)のみを提示し,「筆者はいったいどうしたと思うか。また,そのような行動をとったと思うのはなぜか」とか,「筆者はどうするのがよいか。」等を討議させる指導のしかたも考えられる。
 そのときのTPの利用は,左図のように後半の部分を遮へいして提示するとよい。遮へいを取ると完成図のようになり,後半の資料を提示したいときに利用できる。

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