OHPの活用とTP制作の手びき-141/152page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

(5)学芸的行事での活用例

 学芸的行事といわれるものをあげると,学芸会,音楽会,展覧会,研究発表会などがある。これらは,ほとんど講堂や屋内体育館で行われるので,OHPの利用範囲が広くなる。
 しかし,こうした行事は,総合的な企画がしっかりしていないと,全体がまとまりのない寄せ集めになってしまうきらいがある。
 そこで,児童生徒に対する事前指導,実施段階での指導,事後指導のあり方を含めた計画作成の重要性とともに,行事の主題(テーマ)設定の重要性を強調する必要がある。
 ここから,規模・学年割当・内容・会場設営・視聴覚機器の利用・進行・評価などが導き出されるからである。
 特に,学年規模でなく全校規模で行われるとなれば,この点にもじゅうぶんな企画性を発揮しなければならない。
 いずれにしろ,日常用いている視聴覚機器を積極的に用いて,行事の内容を多彩に盛りあげるようにしたいものである。

〔1)の説明図〕

〔1)の説明図〕

 1)進行の効果を高めるためのOHPの利用
 学芸的行事として行われる行事は,鑑賞を主とするものよりは,それぞれの学年に応じて,授業やクラブ活動での練習結果や学習(研究)結果を発表することが主なねらいである。
 したがって,演技項目や研究主題をプログラム順に紹介するだけではなく,これまでの練習や研究の経過と内容の解説などを行うことが,より教育的であるといえる。学芸的行事の最大のものとしての学芸会(学習発表会),研究発表会などを例にとると,OHPを利用して,舞台の両サイドのいずれか一方に設営したスクリーンか,ステージの幕にとめた白布を利用したスクリーンに,紹介や解説のTPを投映して効果をあげるようにしたい。
〔紹介と解説のための生徒の自作TP例〕

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。