OHPの活用とTP制作の手びき-142/152page
2)幕間の児童生徒管理のためのOHPの利用
幕のしまっているときの児童生徒管理は,教師の大切な指導の時間である。このようなとき,歌やゲームをTPに描いておいて,適宜進行係に投映させながら,児童生徒を静かに待たせておくようにさせるのも,OHPの効果的な利用のしかたのひとつである。
歌のときにはメロディーを,ゲームのときにはそれにふさわしい歌を,テープに吹き込んで再生して会場に流すようにすれば,いっそう楽しいふんい気になるだろう。3)ステージの効果的活用のためのOHPの利用
〔3)の説明図〕
学校では,スポットライトの利用はしているが,「ホリゾント」(舞台の背景にあたる壁面)の照明は,あまり使われていない。そこで,この「ホリゾント」に舞台の両袖から,2台のOHPを使って,バック・デザインを投映する方法がある。
夕焼け雲,入道雲,結晶体もよう,その他墨絵などの幻想的なもようを表わすことができる。
また,「偏光タック」や「偏光シート」を使って,流動表示をすることも可能である。
場面転換のためには,2台のOHPのそれぞれを異なった場面とするようにTPを準備し,交互にスイッチを入れて使用することもで'きる。
注意すべきことは,提示者が姿を見せないようにすること,OHPとホリゾントが平行にならないので,やや映像にゆがみがでることである。この場合,ステージの上の垂れ幕を利用して,映像の輪郭の上方のゆがみをかくすようにしたい。また,それぞれのOHPからの映像がうまく合わさるように,TPに重なり合う部分をつくっておいてOHPの調整をする必要がある。