教師のための統計入門-005/233page
3) 代表値(主として平均値) }データを要約した値以後これらを,データの要約値とよぶことにする。
4) 散布度(主として分散,標準偏差) }
5) 相関係数(二つの標識間の関連をみるとき)}
そこで,次には,章をかえて,この1)〜5)について説明していくことにします。
第2章 データの整理とデータの要約値
1. 度数分布表
下の表は,ある学年の生徒136人の身長を測定して整理したものです。この表によって,身長がどの程度のものが,どのくらいいるかが,ひと目でわかります。
階級(cm) 度数(人) 相対度数 累積度数 145以上150未満 5 0.037 5 150〜155 19 0.140 24 155〜160 34 0.250 58 160〜165 43 0.316 101 165〜170 28 0.206 129 170〜175 7 0.051 136 計 136 1.000
○ 度数の欄の数字は,それぞれの階級に属する個数(この場合は人数)を示したものです。また,階級の系列に対応する度数の系列を度数分布といい,階級の欄と度数の欄を組みにしてみたとき,これを度数分布表といいます。
○ 相対度数の欄の数値は,度数の,計に対する割合を示したものです。また,階級の系列に対応する相対度数の系列を,相対度数分布といいます。今後,度数分布,相対度数分布のことを,どちらも単に分布ということがあります。また,階級の欄と,相対度数の欄を組みにしてみたとき,これを相対度数分布表といいます。なお,この欄の計の値は,当然1になるべきなのですが,ときには四捨五入の影響で,1にならないときがあります。そのときには,そのまま0.999または1.001のように書いておいてもよいのですが,これが気になる方