教師のための統計入門-006/233page

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は,最大の相対度数の最後の桁を操作して,計がちょうど1になるようにしてください。これは,相対誤差を最小にすることを考えた処理の仕方です。

さて,相対度数分布表は,その階級に属するものの割合がひと目でつかめるので便利なのですが,そのほかにも,度数の異なる二つのデータを,割合で比較することができるので便利です。

○ 累積度数の欄の数字は,階級の値の小さい方または大きい方(この例では小さい方)から順に,階級の度数を累計した値を記入したものであり,この値を,その階級までの累積度数といい,階級の欄と,この欄とを組みにしてみたとき,これを累績度数分布表といいます。累積度数分布表は,ある値より小さい(大きい)ものはいくつあるか,などを知りたいときに便利です。

2. ヒストグラム

(図2)

(図2)
(図3)

(図3)

度数分布表でも,データの大体の様子をつかむことができますが,さらに,分布の状態を直観的に,わかり易くするために,これを図示したりします。上の(図2)は,(表1)の度数分布表(相対度数分布表)を図示したもので,このような図をヒストグラム(=度数分布柱状グラフ)といいます。また,(図3)の折れ線は,(図2)の各長方形の上の辺の中点を順に結んで作ったものです。ただし,左端は,一つ手前の階級値(階級の中央の値,階級の両端の値の和の半分)の度数を0として横軸上にとり,右端は,一つ先の階級値をとって同じようにします。この折れ線を度数折れ線(相対度数折れ線)または,度数多角形(相対度数多角形)といいます。この図で,例えば,図の斜線部分の二つの


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