教師のための統計入門-036/233page
しかし,実用.上は,大まかに
±2σ→95%, ±3σ→99%
として用いることがあります。
くわしく,95%,99%となるκの値は,(表8)より
±1.96σ(ヒトクロ)→95%,(して) ±2.58σ(ニコヤか)→99%
(図10)から,平均値mから,左右に1.96σ以上ずれた部分の割合(確率,面積)は,片側2.5%,両側合わせて5%であることがわかります。また,平均値mから,左右に2.58σ以上ずれた部分の割合(確率,面積)は,片側0.5%,両側合わせて1%であることもわかります。
また,(表8)から,
○ κ=1.65 のとき,区間 (m, m+1.65σ)内には,全体のほぼ45%のものが含まれ,上側に1.65σ以上ずれた部分の割合は,5%であることがわかります。
○ κ=2.33 のとき,区間 (m, m+2.33σ)内には,全体のほぼ49%のものが含まれ,上側に2.33σ以上ずれた部分の割合は,1%であることがわかります。(図11参照)
1.65(○○○とは) (1%)(ヒト)2.33(ニミナラウ)
正規分布を当てはめた五段階相対評価の各段階のパーセントは,(図12)から得られたものです。すなわち,平均値をまたいで,1σの区間に入る38%のものを3,その右隣りの1σの区間に入る24%のものを4,それ以上の区間に入る7%のものを5としたのです。そして,左側も同じように考えて,2と1とを決めているのです。
十段階相対評価の各段階のパーセントは,平均値mから,それぞれ両側へ,幅0.5σの区間で切っていった場合の面積(割合,確率)ですが,両端は,2σ以上ずれている区間で,幅は0.5σではありません。(図12)
これらの数値は,次のように覚えておくと便利です。