教師のための統計入門-055/233page

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標本抽出法

3. 単純任意抽出法

昭和53年度の福島県の中学一年男子の数は,15,013人です。

いま,この中から,1,600人を単純任意抽出法によって抽出することを考えます。

(方法1) 当たりくじが1,600本,はずれのくじが13,413本,計15,013本のくじをつくり,各中学校をめぐって歩き,一年生男子一人一人にくじを引いてもらって,当たりくじを引いた1,600人を標本とします。しかし,この方法はとても大変で,実施不可能です。

(方法2) この中学1年生男子に,何らかの方法で,1番から15,013番まで,番号をつけておきます。

例えば,職員録にのっている中学校順に,左のようにして番号をつける方法もあります。

中学校 中一男
子の数
番号
1 211 1〜211
2 104 212〜315
3 136 316〜451
4 96 452〜547

いま,袋の中に,1番から15,013番までの番号をつけた15,013枚のカードを入れておき,よくかきまぜながら,カードを1枚ずつもとにもどさないで1,600枚とり出し,それらのカードの番号と同番号の生徒を抽出する方法があります。このような抽出の方法を非復元抽出法といいます。この場合,一度に1,600枚のカードを取り出しても同じです。


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