教師のための統計入門-062/233page

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(表11)
中学校 生徒数 中学校 生徒数 中学校 生徒数
A1 258 A6 82 A11 108
A2 180 A7 87 A12 87
A3 156 A8 75 A13 52
A4 130 A9 87 A14 30
A5 118 A10 72 A15 29

ものです。また,(表11)は,A地1中からA15中までの15校についてその生徒数を調べたものです。

さて,いま,このA地区1551名の生徒の中から,165名を抽出することを考えます。

この場合,抽出比は,165/1551である,といいます。

(1) 等確率抽出法

1) まず,15の中学校から,任意に4校を抽出することにします。このとき,抽出比は4/15となります。

この結果,次の4つの中学校が抽出されたものとします。

A5中 118, A7中 87, A13中52, A15中 29

2) 次に,この4中学校から生徒を抽出する場合には,どの生徒の選ばれる確率も,最終的にみな等しくなるようにして選ばなければなりません。

この場合,  165/1551=4/15×□

      ∴  □ =165/1551÷4/15

          ≒0.4

ですから, A5中からの抽出数は, 118×0.4≒47

      A7中からの抽出数は,  87×0.4≒35

      A13中からの抽出数は,  52×0.4≒21

      A15中からの抽出数は,  29×0.4≒12

これらの数を,それぞれの中学校から任意抽出することになります。

この結果得られた標本数は,115で,これは予定された165よりも小なのですが,これは仕方のないことです。この抽出法では,どの学校も,どの生徒も一定の確率で抽出されていますので,平均的には165の標本数になるのです。


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