教師のための統計入門-063/233page

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この例のように,1)の段階で学校を任意抽出し,次に2)の段階で,この抽出された学校から,最終的に標本となる生徒を任意抽出する,というように,抽出を2段に分けて行う方法を,二段抽出法といいます。

この例は,くわしくは,等確率抽出法による二段抽出法ということになります。

なお,二段抽出法において,1)の段階で抽出対象となる個々の集団(この例では学校)を第1次抽出単位,2)の段階で抽出対象となる集団の要素(この例では生徒)を第2次抽出単位といいます。

(2) 確率比例抽出法

1) 15の中学校から,4校を抽出することにします。この場合,4校の抽出は,各学校の生徒数(第1次抽出単位の大きさ)に比例した確率で抽出します。

具体的には,次のようにして抽出します。

中学校 生徒数 累積度数 中学校 生徒数 累積度数
A1 258 258 A9 87 1173
A2 180 438 A10 72 1245
A3 156 594 A11 108 1353
A4 130 724 A12 87 1440
A5 118 842 A13 52 1492
A6 82 924 A14 30 1522
A7 87 1011 A15 29 1551
A8 75 1086      

上の表のように,生徒の累積度数を求めておきます。

抽出間隔は1551÷4≒387(実際は387.75ですが,これに最も近くて小さい整数をとります)

乱数表によって,1から387までの数字の中から,1つの数字を選び,これをスタートナンバーとします。これが126であったとしますと,系統的抽出法によって抽出される4つの数字は,次のようになります。

126,126+387=513, 513+387=900, 900+387=1287

この4つの番号のある学校,A1中 (1〜258),A3中 (439〜594),


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