教師のための統計入門-064/233page

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A6中 (843〜924),A11中 (1246〜1353)が抽出されたことになります。

このような抽出法では,どの学校の生徒も,抽出される確率が等しくなっています。例えば,A3中の生徒が1人抽出される確率は,

156/1551×1/156=1/1551

となっております。

2) これらの4中学校から生徒を抽出する場合には,各学校から同じ数だけ任意抽出すれば良いことになります。

この場合,165÷4=42の標本を,それぞれの学校から任意抽出します。

なお,この場合, A14中 や A15中 が抽出されますと,各校とも42名の生徒はおりませんから,こういうときには,前もって A14中 と A15中 とを一しょにして, A'14中 生徒数59としておくべきです。

ここで説明した例は,くわしくは,確率比例抽出法による二段抽出法ということになります。

層化二段抽出法というのは,層化された各層ごとに,二段抽出法を適用した標本抽出法をいいます。P61(表10)において,特A,A,B,Cの各地区ごとに二段抽出を行えば,それは,層化二段抽出法を適用したことになります。

この場合,等確率抽出法では,予定された標本数が変わることがありますので,調査実施上都合がわるいのですが,その点確率比例抽出法は心配ありません。

6. 集落抽出法

いま,母集団を,県北A地区の中学1年男子全体とします。

このとき,一つの中学校の1年生男子全体は,一つの集落とみることができます。そうしますと,県北A地区には15の中学校がありましたから,15の中学1年男子の集落がある,ということになります。この15の中学校から,4校を任意抽出して,抽出された4校については,1年生男子全体を標本とするような抽出法を,集落抽出法といいます。

集落抽出法は,二段抽出法の第1段階で抽出した集団について,その要素全


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