教師のための統計入門-085/233page

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1. 県,国の平均値を m1, m2 とし,仮説 H0:m1=m2, 県と国の平均値に差はない,とします。

対立仮説は H1:m1≠m2 です。

2. 例12

3. 正規分布表から,危険率5%の境界値は,1.96(ヒトクロー)

4. ∴ |z| <1.96

よって,危険率5%で,仮説 H0 を棄却しない。

すなわち,県,国の平均値に差があるとはいえない。

ここで,例12の計算は,


例12

なお,波線の部分は,前にも説明しましたように,逆数計算ですれば,更に簡単です。手持ちの電卓の解説書をお読みになって,計算を実行されることをおすすめします。

(例13) 下の表は,ある県の小学校5年生について,同じ標準テストを年度別に実施したものの結果である。この表から,年度によって,平均値に差が認められるか。危険率5%で検定せよ。

また,危険率1%で検定せよ。

年度/ 標本数n 平均値-x 標準偏差s
48 1256 56.8 17.6
51 1013 60.2 19.1

(解) 1. 48年度,51年度の平均値を,それぞれ m1, m2 とします。仮説 H0:m1=m2, 両年度の平均値に差はない,とします。


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