教師のための統計入門-089/233page

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σ2 の正規母集団 A2 から任意抽出した大きさ n2 の標本の平均値を -X2 ,標準偏差を S2 とすれば,
(定理3)(定理4)


この検定の手順は,次のようになります。

検定の手順

つまり,母平均の差の検定は,直接的には,(定理4)によって行うのですが,この(定理4)は,二つの母分散が等しい,という前提のもとに成り立っていますので,まず,手順1として,(定理3)による等分散の検定を行い,この結果、有意差のあり,なしを確かめてから,手順2を行います。

1) (定理3)による等分散(母分散の差)の検定まず,F分布の自由度について説明します。F分布は,二つの自然数m,nによって定まる分布ですが,この (m,n) をF分布の自由度というのです。この場合,二つの母集団から,大きさがそれぞれ n1, n2 の標本を任意抽出し,

たとえば (定理3)による等分散(母分散の差)の検定 

を計算すると,このようなFたち全体の分布の式は,F分布の式で, m のとこ


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