教師のための統計入門-090/233page
ろが n1−1, n のところが n2−1 となった形で得られます。つまり,自由度が, (n1−1, n2−1) のF分布をなす,というわけです。
次に,この定理を用いた,等分散(母分散の差)の検定について説明します。
まず,二つの母集団 A1, A2 の分散に差がない,という帰無仮説を立てます。
さて,仮説がもしも真であるならば,も大体等し
いと考えられ,ですから,Fは1に近い値になります。
(注) 実は,は,不偏分散といわれるもので,母分散の点推定値として用いられます。仮説のもと