教師のための統計入門-092/233page

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が両側合わせて 0.05 の上側棄却域の境界値が F1 であることを示し,下右図の場合は,危険率が両側合わせて 0.01 の上側棄却域の境界値が F2 であることを

上側棄却域の境界値


示しています。つまり,

○ 危険率が両側合わせて 0.05 (5%)のときは,F分布表の上側確率 0.025 (2.5%)の境界値(%点)を,

○ 危険率が両側合わせて 0.01 (1%)のときは,F分布表の上側確率 0.005 (0.5%)の境界値(%点)を

求めることになりますから注意してください。

Fの値が,0に近い場合,下側確率の値α/2とそのときの下側境界値は,表にはでておりません。この場合,(定理3)は,(定理3),(定理3)の,どちらを分子,分母にとってもFの値は,F分布に従うことを教えているわけですから,まず,(定理3),(定理3)の値を計算しておき,その結果大きい方を分子に,小さい方を分母にとって,Fの値を1より大きくして,F分布表を用いて検定します。

以下,この検定の手順をまとめます。

〔5〕 等分散の検定  母集団がともに正規分布

1. 仮説仮説を立てる
  対立仮説対立仮説

2. (定理3),(定理3)

の値を計算し,大きい方を分子,小さい方を分母にしてFの値を求める。

Fの値
であったとする。(p121参照)
3. 危険率をαとし,F分布表よりF (n1−1, n2−1,α)の値を求める。



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