教師のための統計入門-093/233page

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4. (1) F ≧ F (n1−1, n2−1, α) ならば,危険率αで有意差ありという。仮説 H0 を棄却し, H1 を採択する。

  (2) F < F (n1−1, n2−1, α) ならば,危険率αで有意差なしという。仮説 H0 は棄却しない。

さて,それでは,〔5〕に従って例題を解きましょう。

(例14) 二つの地域 A1, A2 の小学校5年生から,それぞれ任意標本存抽出して,国語のテストの結果を調べたところ,左の表のようになった。 A1, A2 地域の分散に,差があるか。

テストの結果はともに正規分布をするものとして,危険率5%で検定せよ。

  標本数n 平均値-x 標準偏差s
A1地域 42 49.1 8.6
A2地域 40 50.7 8.1

(例14)の解

自由度は,(分子,分母)の順で(41,39)である。

3. F分布表をみます。付表5は危険率が5%のF分布表で,自由度(41,39)の値は表にはありませんから,自由度が,これらの値に最も近くて小さい値で表にある値,自由度(40,30)の値で代用します。


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