教師のための統計入門-094/233page
F(40,30,0.05)=2.01
∴ F(41,39,0.05)=2.01 (代用です。記号≒は使わないことにします。)
4. F=1.13でしたから F < F (41,39,0.05)
よって,仮説 H0 は棄却しない。一応,等分散とみます。
2) (定理4)による母平均の差の検定
この(定理4)の意味するところを,下に図示します。
次に,この定理を用いた,母平均の差の検定について説明します。等分散の検定の結果,が一応認められていることを前提とします。さて,まず,二つの母平均 m1, m2 に差はないという帰無仮説を立てます。
H0 : m1 = m2
対立仮説 H1 : m1≠m2 とします。
(定理4)より,仮説 H0 : m1 = m2 のもとでは, m1−m2=0 ですから,
は,自由度 n1+n2−2 の t分布をします。
さて,もしも,仮説 H0 : m1 = m2 が真であれば, -X1, -X2 も大体等しいと考え