教師のための統計入門-119/233page
い)
X2 =1977×(606×394−620×357)2/963×1014×1226×751=0.67
(電) MC 606×394(M+) 620×357(M-) 1977÷963÷1014×MR×MR÷1226÷751=
X2 (1,005)=3.84 ∴X2 < X2 (1,0.05)
よって,危険率5%で,仮説 H0 を棄却しない。すなわち,両年度と正答率とは無関係である。(年度によって,正答率に差はない。)
(注) |z|2 = X2 になっています。たしかめてみてください。(p154問17参照)
(3) 変化の検定
この検定は,同じ母集団に対して,ある指導を加えた前と後とか,ある一定期間を置いた前と後とでは,あることがどう変化したか,ということを,標本を手がかりにして調べる場合に用います。
以下に,例題によって,この検定について説明します。
(例23) ある学校で,3年生を対象として,同じアンケートを一定期間を置いて2度実施した。いま,3年生全体の中から,任意に70名を抽出して,ある項目について調べたところ,次の表のような結果を得た。
2回目
/1回目○ × 計 2回目
/1回日○ × 計 ○ a c a+c ○ 25 8 33 × b d b+d × 27 10 37 計 a+b c+d n 計 52 18 70
一定期間ののち,3年生全体では,その項目について○,×の変化があったか。危険率5%で検定せよ。
この問題は,次のように考えます。1回目に○は(a+b)人,2回目に○は(a+c)人ですから,その差は(a+b)-(a+c)=(b-c)(人)です。