教師のための統計入門-128/233page
この式の形は,p126(ロ)の式と異なるように見えますが,その内容は全く同じものです。すなわち,(ロ)の式は,2変量 X,Y の測定値の対(x,y)から相関係数を求めるための公式ですが,この式は,相関表(二次元の度数分布表)から,相関係数を求めるためにつくられた公式です。
次に,この表の説明をします。
右の fv からυ2fv までの欄と,下の fu から u2fu までの欄は,度数分布表から,平均値と標準偏差を求めるために作った欄と全く同じで,このことについては,すでにp27(表5)をもとに説明してあります。
少しばかりやっかいなのは, Vの欄と Uの欄です。次には,これらの欄について,まず, Vの欄から説明していきます。
Vの欄の数値は, Yの同じ階級の欄を一つの横ベクトルとし, u の欄をもう一つの横ベクトルとみたとき,この二つのベクトルの内積に相当します。
例えば, Vの欄の1番上の数値15は,二つのベクトル(0,0,0,0,0,2,3,1,1)と(-4,-3,-2,-1,0,1,2,3,4)との内積(対応する数借の積をつくり,これらを全部加えたもの),すなわち,
同様にして,Vの欄の上から7番目の数値-19は,二つの横ベクトル(0,2,5,7,9,4,0,0,0)と(-4,-3,-2,-1,0,1,2,3,4)との内積,
(電) MC6(M-) 10(M-) 7(M-) 4(M+)MRです。
また, Uの欄の数値は, Xの同じ階級の欄を一つのベクトルとし, v の欄