教師のための統計入門-158/233page
1),2),3)を, r の式に代入して整とんしますと,
が得られます。この式のrをとくにrsと表し,これをスピアマンの順位相関係数といいます。
下表から,スピアマンの順位相関係数を求めますと,
rs =1−6×32/10(102−1)≒0.81
(表2)
生徒 順位x 順位y (x−y)2 A 6 5 1 B 2 4 4 C 9 10 1 D 1 3 4 E 4 6 4 F 3 1 4 G 5 2 9 H 10 8 4 I 8 9 1 J 7 7 0 計 32
なお,同順位(結び)があるとき,例えば,(1,2,3,4,5,6,7,8,9,10)1,2,3,3,5,6,7,7,7,10の場合には,3(番),4(番)の平均は3.5,7(番),8(番),9(番)の平均は8ですから,1,2,3.5,3.5,5,6,8,8,8,10のようにします。そして修正をしますが,これは,結びが,基準順位xにあるか,yにあるかによって,修正の仕方が異なります。
(1) 基準順位に結びがないとき(例 表3)
基準順位x 順位y (x−y)2 1 4 9 2 2.5 0.25 3 2.5 0.25 4 1 9 5 6 1 6 6 0 7 6 1 計 20.5
ただし,ここに,uは結びの数で,2.5のとき u1=2,6,6,6 のとき, u2=3 となります。よってこのとき,