教師のための統計入門-208/233page
A学級の児童・生徒のうち,実験群に属するものの成績を別に取りだして平均値を求め,B学級についても,統制群に属する児童・生徒の成績を別に取りだしてその平均値を求め,これらの二つの平均値を比較することによって仮説の効果を判定しようというわけです。
(等質群の編成)
以上説明しましたことから,二群法では,2回の検定が必要であることがわかりました。1回目の検定は,仮説を授業におろす前の等質群編成の段階で,この実験群候補の集団と統制群候補の集団とは,はたして等質とみられるかどうかを確かめるための検定です。