研究資料分類基準G2-04高等学校社会科「現代社会」の研究-003/170page

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会」と「時事問題」が統合されて,倫理的内容を含む「社会」という新しい科目が設けられた。

(4) 第3次改訂―昭和35年版学習指導要領―

昭和30年代に入って教育の問題をめぐる様々な論争が展開される中で,小・中学校は昭和33年に高等学校は昭和35年にそれぞれ新学習指導要領が告示された。この時の社会科の教科構造は,図2の通りである。(図2,図3の昭和○○年版の表示は高等学校の場合を示す。)
〔図2〕
〔図2〕
〔注〕1 太わくは必修科目、科目の( )の数字は単位数。
2 昭和31年版では,「日本史」,「世界史」,「人文地理」の三科目から二科目選択必修。
3 昭和35年版では,普通科は「日本史」,「世界史A」か「世界史B」のいずれか,「人文地理A」か「人文地理B」のいずれかの三科目選択必修。職業科は「日本史」「世界史A」,「世界史B」から一科目,「人文地理A」,「人文地理B」から一科目,計二科目選択必修。

この改訂で,中学校・高等学校社会科はともに科目の分化が一層進み,初期の経験主義,総合主義の社会科から,系統主義,分野別に分化した社会科へと性格を変えていくのである。
高等学校では,従来の「社会」が「政治・経済」と「倫理・社会」の二つの科目に分かれた。また,「地理」と「世界史」が,それぞれA(3単位)とB(4単位)の2本立てになったのもこの改訂のときである。

(5) 第4次改訂―昭和45年版学習指導要領―

科学技術の発達と我が国経済の高度成長及び国際化を背景に,社会の発展と国際的地位の向上に即応した教育の在り方が求められ,第4次の学習指導要領の改訂が行なわれた。小学校は昭和43年に,中学校は昭和44年に,高等学校は昭和45年にそれぞれ新学習指導要領が告示された。
この改訂で,中学校社会科「政治・経済・社会的分野」が,社会科の教科目標に沿って「公民的


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