研究資料分類基準G2-04高等学校社会科「現代社会」の研究-060/170page
小項目 「適応と個性の形成」
・ 小項目の目標
「現代の青年の心理的・社会的諸問題」の指導と関連させながら,適応との関連で個性の形成の問題を考えさせ,自らの人格をどう形成していくかという課題について考えさせる。
・ 指導計画
中学校の主な学習語句
心身の健康 集団生活 集団における個人の役割 職業
観点 ねらい 内容 資料 指導上の留意点 中学校との関連 選択科目との関連 適応と個性の形成(4時間) ○ 社会生活の中で本能や衝動的な欲求をおさえ,内面的な自制や克己を通して健全な精神を育成することの大切さを認識させる。 1 欲求と適応
(1)青年と欲求不満
(2)欲求不満の解消
(3)よりよい適応への努力○ 「人間の適応性」(NHKラジオ学校放送昭和56年4月30日)
○ 「適応行動」・「不適応時の反応」(宮城音弥著『心理学入門』『精神分析入門』岩波書店P58〜70)○ 高等学校「保健」で詳しく学習するので,心理学的に深入りしない。
○ 生徒が生きている現代の日本社会の中での適応行動とは何か,社会と自己の個性を創造しながら形成していく適応行動とは何かなどについて考えさせるようにする。(道徳)1 「生命を尊び心身の健康の増進を図り節度と調和のある生活をする」(自他の生命を尊重し,心身を鍛えて健康の増進を図るとともに,衝動的に行動することなく,自制して堅実な生活を築いて行くように努める。)
(道徳)5 「自分と異なる立場も尊重し,いろいろなものの見方や考え方があることを理解して,他に学ぷ広い心をもつ」(ひとそれぞれの個性や※ 「保健」 内容ウ 欲求と適応機制
○ 欲求には一次欲求や二次欲求があること,また葛藤及ぴ欲求がみたされないときの不安,緊張,悩みなど精神の変化について理解させる。
○ 適応機制は欲求不満で高まった精神の緊張や変化を軽減し,精神の安定を図るはたらきであり,それにはさまざまな方法があることを知らせるとともに心身の健康の保持との関係について理解させる。○ パーソナリティの人による相違はどんな理由によるのか,パーソナリティは変えることができるのか,望 2 パーソナリティの形成
(1)「私」の性格
(2)パーソナリティの要素
(3)パーソナリティの形成要因○ 『性格』(宮城音弥著 岩波書店P4〜8)
○ 『性格はいかにつくられるか』(詫摩武俊著 岩○ パーソナリティは遺伝や環境によって左右されるものばかりでないことに気付かせ,自らのパーソナリティをある方向に形成していこうとする努