研究資料分類基準G2-04高等学校社会科「現代社会」の研究-164/170page
る需給関係によって変動しにくくなり,大企業によって一方的に決められるようになります。こうして形成される価格が寡占価格であり,一般に割高にきめられるので,消費者にとっては不利な価格になることが多いようです。 18 価格の種別 市場価格 需要供給の関係で決まる価格であるが,その商品を生産する平均生産費に平均利潤を加えた価格。生産価格を中心に変動します。 自由価格 市場価格のうちでも,とくに商品需給のどちら側にも競争の制限がなく,完全競争が行なわれているときに成立する価格をいいます。 独占価格 商品の需給のどちらかの側で,競争が制限された場合に成立する価格。通常は広く寡占価格や管理価格をさすが,狭義には一社独占の場合をいいます。 寡占価格 少数の大企業が協定などをむすんで市場を支配している場合の価格をいいます。 管理価格 有力企業が価格指導者として価格を設定し,他の企業がそれにならう場合の価格をいいます。 公定価格 商品の需要と供給の関係によらないで,政策上の必要から国家によって統制される価格をいいます。
基本事項15〜18を読んで,質問に答えなさい。 19 (9) 需要と供給の意味を説明しなさい。 20 (10) 価格と需要・供給の関係を説明しなさい。(図3も参考にしなさい。) 21 (11) 市場価格は,どのようにして決まるのか説明しなさい。(図2も参考にしなさい。) 22 (12) 寡占や独占は,私たちの生活にどんな弊書をもたらしますか。