研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-034/96page

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13 学業不振や学習不適応の診断は,どのようにするのでしょうか。

 当教育センターが行っている教育相談講座の昭和55年度高校受講者を対象に,その当該校39校(普通高20,実業高19)のテスト・バッテリー(テストの組み合わせのこと)の利用状況を調査した結果によると,20校の高校でこれを利用しており,その主な使用目的のうち,学習指導,生活指導,進路指導が上位3位を占め,テスト・バッテリーの組み合わせを見ると,次のように四つの類型が見られます。
知能・性格(9校) 知能・学力・適性(4校)
学力・性格(2校) 知能・性格・適性(6校)

 おとなへの過渡期として,精神的にも,身体的にも多くの問題をかかえる高校生を,内面的,総合的に理解する必要からも,バッテリーの組み方は多面的になっていることが指摘できます。

 生徒一人ひとりを正しく理解するためには,観察や面接などによって多面的に資料を求める必要がありますし,また,客観的なデータを得るためには信頼できる諸検査を利用することが大切です。学習習熟度を診断するために必要な資料を得るための,一般的なテスト・バッテリーを編成してみると,次の図11のようになります。

図11 テスト・バッテリー
図11 テスト・バッテリー


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