研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-047/96page
図12 授業過程の位置づけ
図13は,学習内容の習熟の程度に応じた授業過程の一つのモデルです。このモデルは,これまでの学習指導→評価(総括的評価)という方法を改善したもので,評価(総括的評価)を行う前の段階で,形成的評価を取り入れ,「目標にどの程度近づいているか。」「目標達成のための学習障害は何か。」あるいは,「すでに目標に到達してしまってはいないか。」といったような生徒の実態や可能性を適切に把握して第2次学習機会を設定して,生徒の実態に応じた学習指導を行おうとするものです。したがって,第2次学習機会に必要な,学習時間の配分,教材の精選や開発,学習形態の工夫,生徒の学習速度の把握などは,教師の創意工夫によらなければなりません。