研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-059/96page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


きる。

<短所>

(1)評価基準Aから,評価基準A'をつくる際に,教師の主観が介入する余地がかなり大きい。

(2)評価基準A'は,基礎的な知識,技能など合否の判定が明確である目標・内容については,その客観性,信頼性も相当に認められるが,高度の教育目標や内容に関するものについては,その設定についての理論は何もない。そのため,教師の独り善がりの評価が行われやすくなる。

2 相対評価について

 相対評価とは,集団の成績そのものを評価基準とみて,個々の成績を,この集団の中に位置づけて評価する方法をいいます。

 具体的には,

○個人の成績を順位で表す。

○個人の成績をT得点やバーセンタイルで表す。

○集団の平均値を中心として,集団の成績を3段階や5段階又は10段階に分け,個々の成績を段階によって評価する。この場合,各段階のパーセントは,ある程度考慮して決める。

 集団の成績が正規分布をする場合,5段階または10段階相対評価の各段階のパーセントは,次の図15から決める。

図15 相対評価の段階別パーセント
図15 相対評価の段階別パーセント


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。