研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-060/96page
表3 相対評価の成績段階
成績 〜
m-1.5σm-1.5σ
〜
m-0.5σm-0.5σ
〜
m+0.5σm+0.5σ
〜
m+1.5σm+1.5σ
〜5段階 1 2 3 4 5 % 7 24 38 24 7
成績 〜
m-2σm-2σ
〜
m-1.5σm-1.5σ
〜
m-σm-1σ
〜
m-0.5σm-0.5σ
〜
mm
〜
m+0.5σm+0.5σ
〜
m+σm+σ
〜
m+0.5σm+1.5σ
〜
m+2σm+2σ
〜10段階 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 % 2 5 9 15 19 19 15 9 5 2 ただし,集団の成績が正規分布をしないときには,各段階のパーセントは確定しないから,適当に調整して決める。
相対評価の長所,短所は次のとおりです。
<長所>
(1)教師の主観の入る余地がなく,極めて客観性が高い。学級内,学校内あるいは県,全国と,その集団が大きくなるほど客観性は大きくなる。
(2)各段階のパーセントを決めておくので,例えば5段階評価で5のものはその集団の中で,上位の何パーセント以内にある,ということがわかり,各段階点(評定点)の示す意味が明らかである。
(3)個人の成績を,集団の中の位置によって示しているので,例えば,同じ集団の中では,個人の2教科の成績の優劣が比較できる。
(4)細かく具体化することの困難な高度の教育目標・内容についても,割合客観的に評価できる。
<短所>
(1)個人の成績を集団内の位置で決めているので,生徒個人の実質的な努力や進歩の状況を評価するのに不向きである。
(2)評価基準が集団の成績であるから,集団によって評価基準が変わり,学校差などの,いわゆる集団差が生ずる。例えばA校では,実質的に成果のあがっている生徒でも,1・2の段階となることもあり,B校では,実質