研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-071/96page
て形成的評価を行い,その時間に設定した目標の達成の程度をチェックし,個に応じたきめの細かい指導をするようにします。その場合のフィードバックには,(図18)のような方法が考えられます。
4)
この部分は,その学習終了後,2)で提示したものと類似の到達度評価問題によるテストを実施し,あらかじめ定めておいた到達基準,例えば,全問中85%以上の正答者は合格;yes,85%未満の正答者は不合格;noなどによって,yes,noの二つのグループに分け,以下は各グループごとに指導することを意味します。すなわち,yesのグループには,主として発展の問題に取り組ませるようにし,noのグループに対しては,できるだけ指導の個別化を図って,つまずきを治療し,到達度評価問題が完全に解けるようになるまで習熟させます。なお,この場合,yes,noの二つのグループに与えるプリントは,上図のような,全く同じものを与えるなど,配慮します。
なお,このyes,noの二つのグループに対する指導形態としては,一人の教師が,1学級を二つに分けて指導するのが普通でしょうが,事情が許せば,次のような指導形態も考えられます。
○この時間だけ,もう一人の教師が手伝う。
○あらかじめ,時間割に,2学級同時展開の授業を組んでおき,yesの組1クラス,noの組1クラスに分けて二人の教師が指導する。
なお,初めに,一つの教材,配当時間はおよそ8時間以内,とした理由は,これ以上の時間をとりますと,この時点で生徒の学習内容が多く