研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-081/96page

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(1)学校生活の単位組織としての機能

 学校にはいくつもの集団があり,生徒はこれらの集団にまたがって生活しております。ホームルームは,これらの組織の中の基本的な組織で,生徒会やクラブなどの他の生徒活動の「基地」となります。

(2)生徒指導の場としての機能

 生徒は個人としても,集団としても,いろいろな障害やつまずきに会います。このような場合,担任を含めともに励まし支え合い問題解決に当たっていく中で深い人間関係ができ,またホームルーム対抗の校内球技大会合唱コンクール等を通し,連帯感も生まれます。さらには,係活動やグループ活動を通し,仕事を責任を持って行い,お互いに認め合うことにより集団への所属感を強め,さらに新しい意欲を生み出します。

(3)学業指導の場としての機能一人ひとりが充実した学習経験を持つために,ホームルームで教科・科目の適切な選択に関する指導や,また学業上の不適応の解消,学習意欲や学習習慣の形成等の指導がなされます。

(4)進路指導の場としての機能

 入学から卒業にわたる組織的,体系的,発展的な進路指導計画を立て,進路相談や家庭連絡などの個別指導を充実させ,主体的に進路の選択決定ができるように指導します。

(5)教育の諸領域間の連絡の場としての機能

 学校教育を形成している教科活動と特別活動の統合を行う場でもあり,各教科・科目で学習されたことがホームルームの活動で生かされたり,,逆にホームルームの活動が教科・科目の学習の動機づけになったりします。

(6)学校からの連絡の場としての機能

 保護者との連絡をはじめ,学校内の諸機関との連絡は,すべてホームルームを通し行われます。

 以上のようなホームルームの機能が充実強化されて,はじめて,カリキュラムの弾力化や,習熟度別学習から派生するさまざまな問題は解決されていくわけです。


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