学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-019/222page

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○ 知的な情報を相手に与える必要がある場合は,相手の知りたい情報にもっとも近い内容を含む検査を選ぶ。

たとえば,将来の進路に迷っているような場合は,職業興味検査や職業適性検査などを選ぶ。

3.心理検査の種類

現在,一般的に多く用いられている検査は,表2のようなものがある。

表2 心理検査一覧表

種類 内容
知能検査 個人式 ビネー式 精神年齢と生活年齢の比によって知能指数を算出する
ウエックスラー式 言語知能指数,動作知能指数のほかに,プロフィールによって知能内容の診断ができる。
乳幼児検査 乳幼児の発達基準によって発達指数が算出できる。
動作式 言語が十分に使えない子供などに用具を用いて行う。
団体式 言語式(A式) 言葉を使用した検査で,比較的学習成績と相関が高い。
非言語式(B式) 主に図型を用いた検査で,比較的素質的な知能がみられる。
併用式(C式) A式とB式を併用して両方の指数が出せるようになったもの。
性格検査 質問紙法 はい・いいえで答えられるもので,向性,適応性,道徳性,性格などの諸検査がある。
評定法 評定尺度を用いてチェックするもの。
投影法 あいまいな多義的刺激を与えて,どう反応するかによって性格をみるもの。
作業検査法 精神作業検査を実施して,それによって性格をみるもの。
社会性検査 社会生活能力検査 基本的習慣,作業能力,意志交換能力などをみるもの。
その他 自主性テストなど。
環検境査 家庭環境検査 家庭内の物理的および心理的環境を診断するもの。
人間関係検査 親子関係・友人関係などの対人関係をみるもの。
興味検査 職業興味検査 職業的興味の方向をみるもの。
学習興味検査 学習興味の方向をみるもの。
人格興味検査 興味の方向を性格類型に合わせてみるもの。


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