学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-029/222page

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位置し,上位ではないまでも,一応,全国水準に到達していることがわかる。ところが,新成就値(4教科平均学力偏差値一総合学力偏差値《総合知能対応学力偏差値》)は-10と低く,アンダーアチーバーの一群に属し,強い学業不振に陥っているといえる。

表3 知能検査と標準学力検査結果表 昭和55年5月実施 G中学校1年

No. 氏名 知能 国語 社会 数学 理科 教科 学級順位 学年順位 総合学力偏差値 新成就値
偏差値 段階 指数 偏差値 段階 偏差値 段階 偏差値 段階 偏差値 段階 平均 段階
1A 52 3 103 69 5 54 3 65 5 48 3 59 4 10 40 51 8
2B 51 3 102 56 4 47 3 4 3 54 3 51 3 23 108 51 0
3C 55 4 108 61 4 51 3 6 4 51 3 56 4 13 57 54 2
4D 55 4 108 57 4 51 3 7 4 53 3 55 4 51 68 54 1
5E 51 3 l02 53 3 48 3 6 3 51 3 50 3 27 124 51 -1
6F 57 4 111 53 3 48 3 9 4 51 3 53 3 19 92 55 -2
7G 48 3 97 50 3 41 2 5 3 54 3 48 3 30 140 49 -1
8H 52 3 103 58 4 48 3 53 3 49 3 52 3 20 99 51 1
9I 33 1 73 37 2 41 2 37 2 42 2 39 2 40 191 38 1
10J 52 3 103 54 3 52 3 48 3 48 3 51 3 26 118 51 0
11K 57 4 111 64 4 67 5 68 5 46 3 61 4 9 30 55 6
12L 47 3 95 51 3 40 2 47 3 35 2 43 2 34 171 48 -5
13M 49 3 98 58 4 54 3 58 4 44 2 54 3 16 82 49 5
14N 5 5 124 56 4 51 3 47 3 50 3 51 3 24 112 61 -10
15O 51   0 65 5 54   67 5   4 6 4 8 24 51 11
16P 59 4 114 59 4 50 3 54 3 50 3 53 3 17 84 56 -3
17Q 67 5 127 69 5 72 5 66 5 56 4 66 5 3 7 62 4
18R 42 2 87 45 3 45 3 41 2 38 2 42 2 37 180 44 -2
19S 55 4 108 59 4 60 4 59 4 51 3 57 4 12 71 54 3
20T 45 3 92 43 2 42 2 35 2 41 2 40 2 38 186 47 -7

次に,教科間の差異をみると,国語は4の段階で満足できるが,社会,数学,理科は3の段階にとどまっている。

国語以外の教科については,各教科の問題の難易度,誤答の分析や学年・学級の得点傾向などをみながら,満足できる成績が得られなかった原因を追求する必要がある。もし,教科のある領域が,学年・学級全体として落ちこんでいる傾向にあれば,教師側にも責任があるので,指導法の反省をし,日常の指導で,この点に力を入れるべきである。

2) 学習適応性検査(AAI)の活用

学業不振の要因を教師の側から反省することも必要であるが,学業がふるわない理由のなかに,子供の側に多くの要因が潜んでいる場合がある。

多くの場合,このような子供たちは,学業生活の初期の段階につまづきを


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