学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-048/222page

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成果をあげようとする前向きの態度が生まれてくる。これが自立の促進の要因ともなるのである。

なお,1回の時間は45分〜1時間程度,長期にわたる場合は,週1回がおよそのめやすである。1週間の間をおくのは,このくらいの期間をおかないと,前の考えが上手に整理されず,面接を重ねてもあまり発展がないからなのである。

3) 秘密の保障

面接では,他人には軽々しく話せないことを話すのであるから,秘密保持が絶対に必要である。

「ここで話したことについては絶対秘密を守り,他の人に口外することはありませんから,この点については,安心して何でも話してください」

といって,安心させてやる必要がある。

4) 自由な発言の促進

秘密の保障で,「安心して何でも話してください」というのは,自由な発言を促していることになる。

そこで,

「ここでは,こんなことを話しては失礼だとか,こんなことを話すべきではないとか,一切考えないで,あなたが話したいと思っていることを,自由に話してよいのです。私はあなたが話したことについて,一緒に考え,あなたの考えが発展するようにお手伝いしたいんです。あなたの方からすすんで話されないと,私の方も,あなたを助けてあげられないことになります」

ということを付け加えれば,一層自由な発言を促すことになろう。

(2) 本論への誘導

場面構成が上手にいっても,しばしば,初めは不安からなかなか用件を切り出せなかったり,感情のコントロールができなくて,うまく言葉が出なかったりする。このような時に,適切に対処してやらなければ,真の面接には入れない。

1, 話すのをためらっている時


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