学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-056/222page
受容 ○「そうですね。」
〇「はあ。」
〇「うん。」
○「そうですか。」なる。
・ラポートがつかない段階で指 示的ニュアンスの強い言葉を述 べると,子供に強い抵抗を生じ たり,自発的発言をおさえてし まう。くり返し ※相手の述べている言葉・内容をくり返してそのまま言う。 ・非指示的方法で用いられる。
・沈黙・受容と同じ効果をもつ。
・認知的レベルの問題で連発するのはよくない。沈黙 ※具体的な言葉として表現しないで,表情・態度で子供の述べていることを理解し,受容していることを示す。 ・正常な沈黙を破って教師の方から新しい問題をもち出さない。
・子供が沈黙の重圧に耐えかね ているような時は,これを固守 するのはよくない。明瞭化 ○「今のあなたの話はこう考えていいんでしょうか?」
〇「この点はどうなんでしょうか?」・使用にあたっては誘導や解釈 を含まないようにする。
・相談が中心問題になったら, 「要約」,とともに最も多く用い られる。要約 〇「要するに,あなたの話は,こ ういうことなんでしょうか?」 ・「明瞭化」と同じような効果をもち,用法も比較的同じであ る。 是認 ○「それはいい考えですね。」
○「そのとおりです。」
○「それでいいんです。」
○「それは当然です。」・特殊な用法である。子供が不安に陥っている時一応是認によって強く支持しておいてから, 他のカウンセリングにはいる時に用いる。 誘導 ○「その原因についてどうお考えでしょうか?」
○「何か対策をお考えでしょうか ?」
○「全体としてどんなご意見をお もちですか?」・終局的段階に用いられる。
・問題の深い分析に向かわせる ことをねらっているが,注意して用いないと抵抗を引き起こしやすい。仮の ※問題の解決法を提案するが, それを強制するのではなく,相 ・問題を狭い視野からしかとら えられない子供に対して,新し