学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-074/222page

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3.触診
脈や体温を測る。聴診器をあてる。 レントゲン写真をとる。
3.諸検査
知能検査,学力検査,性格検査な ど実施してみる。総合理解
総合診断 総合理解


医師は患者を診察するとき,望診から入り,問診,触診へとすすむ。子供を理解する場合も,これと同じステップをふまなければならない。すなわち,望診にあたるのが子供の観察であり,問診が面接に,触診が諸検査に相当する。従って,これら観察・面接・諸検査を手がかりに,総合的に理解し,問題行動を発見していくことが大切である。

(2) 日常観察のめやす

問題行動は不適応を示す行動であるから,それにつながる行動傾向に,どんなものがあるかを明確にできればよい。

子供の日常生活を「観察のめやす」のようなある尺度をもって観察していくと,子供が「見える」ようになるものである。

次にあげる表6は,「観察のめやす」の一例にすぎない。各学校では,独自の「観察のめやす」を作成し,日ごろの実践に活用していくことがポイントになるであろう。

表6 問題行動発見のための観察のめやす

1.怠学傾向

 〇 授業中,勝手なことをしている。

 〇 授業中,さわいだり、会議や勉強の邪魔をする。

 ○ 宿題や係の仕事をやらない。

 ○ 学習にむらがあり,成績が下降ぎみである。

 ○ 欠席・遅刻・早退が多い。

2.生活の乱れ

 ○ 物の貸し借りがひんぱんである。

 ○ 持ち物が,子供らしくなくなってくる。

 ○ カバンの中にいかがわしいものを入れてくる。


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