学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-075/222page
○ 服装が派手になる。
○ 教師を意識的に避けたり,反抗的態度が目立つ。
3,身体・精神面の異常傾向
○ 神経質である。
○ 不安傾向が著しい。
○ 元気がない(顔色がよくない)。
○ ふさぎこむ(友だちとしゃべらない)。
○ 頭痛,腹痛がおこりやすい。
(3) 面接による予測
観察により,その問題となる行動が継続するようであれば,面接をし、本人の気持ちに触れてみることが必要になってくる。このとき,「現象」面に目をむけるのではなく,「心」の面に目をむけて,子供を理解してやることが大切である。
なお,面接のときは,特に次の点に留意したい。
○ 「いつでも」,「どこでも」の姿勢で,できるだけ子供と接触をはかるようにする。
○ こちらが心の窓を開いて,話し合える雰囲気をつくる。
○ 子供の心の底にあるものを察知する。
(4) 諸検査・調査で確認を
観察や面接はどうしても教師の主観がはいってきてしまう。そこで,この危険性を少しでも排除するために,客観的なデータが必要になってくる。今まで実施した諸検査・調査をもう一度検討してみると,子供を理解していくうえで,新しいものを発見することがあるものである。しかし,解釈にあたっては,決して絶対視することは避け,限定してみていくことに留意すべきである。
(5) その他,班日誌・日記・作文等で
生活班を導入している学級・学校においては,班日誌の活用は,個人及び集団を理解するうえで,強力な武器となる。教師の知らない面がありありと書かれ,驚くほどの内容があることも事実である。さらに,子供と子供,子供と教師の信頼関係を打ちたてていくうえにも,班活動は見直されるに十分