学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-106/222page

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(7) 指導経過

遊戯療法(児童) 親へのカウンセリング 担任教師の働きかけ
1) ○緊張が強い,無理に話そうとすることをやめる。
 ・人物画テスト実施
 ・名前や学年を聞くとかすかな声で答える。
○諸検査(親子関係診断テスト,エゴグラム) の結果から,今後の養育態度について話し合う。
 ・小さい頃から父になじんでいない。
○口をきくことを強要することは,本人を窮地に追いこむことになるのでさけるようにする。
 ・表情が硬く一言 も話さない。
 ・友人もいない。
2)~4) ○積木等の小さな遊びに興味がある。遊びを通して,本人とのラポート形成に努力する。
 ・4/11話しかけても緊 張が強く視線があわない。声が出ず首を振って応答する。
 ・4/25ラポートができあがっている。視線もあい,名前を呼ぶと小さな声で 返事をするようになる。
○両親の養育態度を改善し,父親が子供に接近することが大事であることを説明する。
 ・4/11父親が来所,本人との接し方に問題があることに気づく。
 ・4/18父親の態度に変化がみられる。本人と一緒に入浴し 父子関係の改善に努力している。しかし,時々口をきくように強要してしまう。
○話すことを強要しないで声かけを多くし,本人のラポート づくりに努める。
 ・表情がかたく, 視線があわない。自閉症の子供ではないかと疑う。
 ・名前を呼んでも 返事がない。立つ座るのくり返しで給食もとらない。
 ・4/28給食時にはじめて給食用のお盆をとる。


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