学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-119/222page
工 登校拒否の症状を治ゆさせることより,家庭内暴力をおこさせる状態解消を図ることを優先する。
(7) 指導経過
回 カウンセリング 指導方針とのかかわり 1)〜2) 本 人 ○あたりさわりのない話をし, 来所への抵抗を除去する。
・非常に礼儀正しく,きちんとした身なりで来所したが 緊張感が強く,全身を硬くしておちつかない。
〇一日の様子
○家族のこと
○好きな遊び,嫌いなこと
〇T・V番組のこと
○オセロ・ゲームをする。
※Y-G性格検査,CAS, 不安診断検査実施 ・次回来所予定を本人が記入する時,母が口出しをすると表情を硬くして文句をいう。○特に主訴内容についてのきき出しは初回でもあり行わない。
○よく来所してくれたこと,自分の悩みや不満について話す気持ちになったら語ってくれることを約束させる。
○緊張をゆるめるため,ゲームをしたり,脱力動作を繰りかえす。1)〜2) 母 ○主訴の内容についてきき出す。
・緊張と興奮状態がみられ, 話に一貫性がない。何が主訴なのか明確にされない。
○家庭内暴力の様子をきき出す。
・誰に対してどんな暴力をふ○そのつど話を整理確認して,主訴を明確にした。
○どんな時に暴力をふるうのかなぜ暴力に訴えるのかを考えさせる。