学級担任・H・R・Tのための学校教育相談入門-134/222page

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(4) 指導と対策

学級担任は,欠席がみられるようになった児童生徒がいた場合,まず登校拒否かどうかを判定することが必要である。そのためには全職員の協力を得て,正しい情報を多く集めるとともに,保護者の協力を求めながら,P159に示した「長欠児童生徒類型分類チェックリスト」などを用いてその傾向を掌握しておくことが大切である。

1) 親に対する援助指導

 ○家庭訪問をして親の情緒の安定をはかる。

 ○「登校拒否」について正しく理解してもらうよう話し合う。

  ・学校へ行かないのは,「行きたくても行けない」状態にあること。

  ・登校拒否の現れ方はさまざまであるが,内面的には「心の成長」が行われている過程であること。

  ・親がどのように子供に接するかが「立ち直りの鍵を握っている」ということ。

 ○親との定期的な面接を行い,次のことを努力できる親になれるよう援助する。

  ・登校刺激をひかえられる親になる。

  ・子供の内面の動きが見える親になる。

  ・子供の安定が必要だと気づく親になる。

  ・子供の要求や暴力にも耐えられる親になる。

  ・子供にすべてをまかせられる親になる。

  ・父親が父親としての役割を果たせるようにする。

2) 子供に対する援助指導

 ○家庭訪問による援助指導(本人に会って話ができる場合)

  ・子供の状態や気持ちを理解する。

  ・学校の話題に触れることをいそがない。

  ・相談相手・遊び相手になってやる。

  ・生活のリズムを一緒に考える。

  ・ごく初期の段階で,可能なら軽い登校刺激を加えてみる。


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