親と教師の教育相談室-015/201page

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15.受験期から続いている頭痛に悩む子
【問い】今年高校1年に入学した娘のことですが,受験がせまって来た2月ごろから頭痛を訴えるようになり,それが現在も続いております。医者では,緊張性頭痛といわれ治療を受けておりますが,家で注意することがあれば教えてください。

【答え】頭痛は,あらゆる年代によくみられる症状で,その原因は非常に多くありますが,おたずねの緊張性頭痛は,小・中・高校の男女生徒と大学4年と就職した年の男女に多いといわれており,筋収縮性頭痛とか筋緊張性頭痛といわれるものです。ストレスなどのために筋肉が緊張し,ちょうど鉢巻きで強く頭を絞めつけたような状態が長く続いていると考えてください。
この頭痛を持つ子の母親の養育態度は大変特徴的で,子供が頭痛を訴えた時,その原因を追求するよりは,将来勉強や生活にさしさわりになると思いこみ,過保護になりやすいようです。またふだんもささいなことに一干渉したり,過保護になったりしていることが多いようです。まず以上のようなことがあれば徐々にやめるように心がけてください。
そのほかに次の点に注意してみてください。
1)直接に筋肉の緊張をときほごす方法を考える。たとえば,あたためるとかマッサージをするなど2)精神的緊張の原因をとり除くか,それができない場合は,時間をかけて話し合って,そのことを十分理解させる3)過保護な養育の場合,子供は自主性が育っていないことが多いので,その点を十分考えて,自主性を育てる教育をする。
以上の点を考え,ご家族で話し合ってみてください。


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